2026年8月3日、ベトナム統計総局は、2026年1〜7月の鉱工業生産指数(IIP)が前年同期比11.4%増となり、2019年以降で最も高い伸びを記録したと発表しました。製造業の好調が続き、景気拡大の裾野が広がっています。
7月単月は前年比14.5%増
統計総局によると、2026年7月のIIPは前月比1.2%増、前年同月比では14.5%増となりました。これにより2026年1〜7月累計のIIPは前年同期比11.4%増となり、統計総局はこれを2019年以降で最も高い伸び率だと説明しています。政府は2026年通年のIIP成長率目標を12〜14%に設定しており、7カ月間の実績はその下限に迫る水準です。「鉱工業生産指数(IIP)」は、鉱工業分野の生産量の変化を指数化した代表的な景気指標です。
加工・製造業が牽引、34省・市すべてで増加
業種別に見ると、1〜7月は製造業の中核である加工・製造業が12.0%増と全体を牽引しました。電力の生産・配給が9.9%増、上下水道・廃棄物処理が10.0%増、鉱業も6.6%増と、主要4分野がそろって拡大しています。また、地方行政再編後の34省・市すべてで鉱工業生産指数が前年を上回っており、成長が特定地域に偏らず広がっていることを示しています。
投資・消費・貿易も堅調
同日に開かれた政府定例会合でゴ・ヴァン・トゥアン財務相が報告した内容によると、他のマクロ指標も総じて堅調でした。1〜7月の認可ベースの外国直接投資(FDI)は380.6億ドルで前年同期比50.9%増、実行ベースは152億ドルで同11.8%増となりました。小売・サービス売上高は13.1%増、輸出入総額は6,596億ドルで28.1%増、消費者物価指数(CPI)の1〜7月平均上昇率は4.39%にとどまりました。これらのマクロ指標は、9月に予定されるFTSEラッセルによる市場格上げを控えたベトナム市場の経済的な背景をなすものです。なお、各数値はいずれも統計総局および政府の集計に基づく速報値であり、確定値は今後修正される場合があります。