2026年7月26日までに出そろったベトナム証券会社の2026年第2四半期決算では、信用取引(margin)の融資残高が業界合計で過去最高を更新し、貸付収入の拡大を背景にSSIやVPSなど大手の四半期利益が大きく伸びました。
信用取引残高が業界過去最高の約454兆ドン
第2四半期末(6月末)時点の証券会社の信用取引(margin)融資残高は、業界合計で約454兆ドン(453,800十億ドン)となり、四半期ベースで過去最高を更新しました。前四半期末比では+7%、前年同期比では+49%の増加です。残高が大きいのはテクコム証券(TCBS)の51,500十億ドン(前四半期末比+15%)、SSI証券(SSI)の40,500十億ドン、VPBankSの38,200十億ドン、VPS証券の31,300十億ドン、ホーチミン証券(HSC、上場コードHCM)の29,000十億ドンの順でした。業界全体の貸付収入は第2四半期に12,200十億ドンとなり、前四半期比+8%、前年同期比+64%と伸びています。
「信用取引(margin)」は、投資家が証券会社から資金を借りて株式を購入する仕組みを指します。
大手証券の四半期利益が大幅増
個社別では、SSI証券(SSI)の第2四半期の税引前利益(LNTT)が1,511十億ドンと前年同期比で30%超の増益、税引後利益は1,231十億ドンでした。上期累計の税引前利益は2,973十億ドン(前年同期比+38%)となっています。VPS証券は第2四半期の税引前利益が1,378十億ドン(同+57%)で、四半期利益が1,000十億ドンを超えた4社目の証券会社となりました。ヴィエトキャップ証券(VCI)は第2四半期の税引後利益が250十億ドン(同+36%)、税引前利益が約271十億ドン(同+28%)で、貸付収入が80%増、仲介収入は小幅な増加でした。
貸付が牽引する構図
第2四半期は貸付(margin)関連収入の拡大が各社の増益を主に支えました。信用取引残高の増加分の多くは銀行系の証券会社に集中しており、上位20社の残高増加のうち約6割を、銀行を親会社に持つ証券会社が占めています。「税引前利益(LNTT)」は、ベトナム企業が四半期業績で用いる代表的な指標で、法人税を控除する前の利益を指します。本記事の数値は2026年7月時点で各社が公表した第2四半期決算・速報に基づくもので、確定値は今後の正式な四半期報告書で更新される可能性があります。