2026年7月25日、ベトナム上場企業の2026年第2四半期決算の開示が本格化するなか、ゴム・医薬品・水力発電が前年同期比で大幅増益となる一方、肥料・化学は大幅減益となり、業種や企業ごとの業績格差が鮮明になっています。
増益が目立った業種
7月25日に開示された分では、ゴムのバリア・ゴム(BRR)が第2四半期の税引前利益104十億ドン(前年同期比+104%)、上期累計124十億ドン(同+107%)と、四半期・上期ともに前年のおよそ2倍となりました。医薬品のCPC1中央医薬品(DP1)は第2四半期57十億ドン(同+105%)、上期85十億ドン(同+27%)。水力発電のヴィンソン・ソンヒン(VSH)は第2四半期271十億ドン(同+43%)、上期570十億ドン(同+17%)でした。
7月23日までに開示された企業でも増益が相次いでいます。乳業のLOF(旧IDP)は第2四半期の税引前利益が258十億ドンとなり、前年同期の45十億ドンの赤字から黒字に転換、上期は545十億ドン(前年同期比+467%)となりました。金融サービスのF88は第2四半期383十億ドン(同+102%)、上期686十億ドン(同+113%)と、いずれも前年の2倍超で推移しています。
減益が目立った業種
一方で、肥料・化学セクターでは減益が目立ちました。化学大手のドゥック・ザン化学(DGC)は第2四半期の税引前利益が507十億ドン(前年同期比-49%)、上期累計は1,004十億ドン(同-49%)で、前年同期の1,964十億ドンからほぼ半減しました。肥料のラムタオ・スーパーリン酸・化学(LAS)は第2四半期がわずか9十億ドン(同-87%)、上期55十億ドン(同-65%)と大幅な減益となっています。CafeFはこの日の開示について、ゴム・医薬品・水力発電が「大幅な伸び」を示す一方、肥料・化学は「深い減益」に沈んだと伝えています。
第2四半期決算シーズンの文脈
ベトナムでは6月末を四半期末とする上場企業が多く、7月中旬から第2四半期決算の開示が集中します。今回の一連の開示では、原料価格や販売価格の変動、前年同期の反動などを背景に、増益企業と減益企業が同時に表れています。「税引前利益(LNTT)」はベトナム企業が四半期業績で用いる代表的な指標で、法人税を控除する前の利益を指します。
決算の集中開示は月末にかけて続く見通しで、銀行・不動産・鉄鋼など大型セクターの結果も順次明らかになっています。本記事の数値は各社が公表した決算・速報値に基づくもので、確定値は今後の正式な四半期報告書で更新される可能性があります。