2026年10月上旬にかけて、ベトナム証券取引所(VNX)は、ホーチミン証券取引所(HOSE)の上場株式を「プライム・ボード(本板)」と「スタンダード・ボード(標準板)」の2区分に分類する規程案を公表し、市場関係者からの意見を募っています。
上場株を2つのボードに分類する案
Vietstockが伝えた規程案によると、プライム・ボードに分類されるには、次の4条件をすべて満たす必要があります。第1に、直近の監査済み年次財務諸表で払込済み資本金が1兆ドン(1,000十億ドン)以上であること。第2に、外国人保有上限(FOL)が50%以上、またはFOL換算の資本金が5,000億ドン以上であること。第3に、浮動株比率(フリーフロート)が50%以上、または浮動株換算の資本金が5,000億ドン以上であること。第4に、基準日時点で警告・管理・取引制限・一時停止・取引停止のいずれの対象にもなっていないことです。フリーフロートとは、安定株主の保有分などを除き、市場で実際に流通する株式の割合を指します。
いずれかの条件を満たさない銘柄はスタンダード・ボードに分類されます。新規上場銘柄はまずスタンダード・ボードに入り、浮動株比率が確定した後に、条件を満たせば7営業日以内に再分類される仕組みです。
年1回の定期見直しと初回公表日
分類は原則として年1回行われ、基準日は毎年6月の最終取引日とされています。HOSEは基準日から7営業日以内に分類を終え、結果を公表します。これとは別に、ある銘柄が警告・管理・取引制限・一時停止・取引停止の対象となった場合には、7営業日以内に随時調整されるとしています。
初回の分類結果は、Vietstockによると2026年12月28日に公表される予定です。この日付は、ハノイ証券取引所(HNX)からHOSEへ移管される銘柄のHOSEでの初取引日とも重なります。
HNXからHOSEへの全面移管に伴う制度整備
今回の分類案は、HNX上場株をHOSEへ集約する再編の一環と位置づけられます。VnEconomyによると、国家証券委員会(SSC)は移管後の上場株を質に応じて区分し、投資家の異なる選好に応える仕組みを検討しており、資本金規模・外国人投資家のアクセス・浮動株比率・銘柄のステータスという4つの基準に基づき、2〜3のボードに分ける構想を示しています。HOSE向けの具体的な規程案では、このうちプライムとスタンダードの2区分が提案されています。
SSCは全HNX上場株のHOSEへの移管を2026年中に完了することを目標としています。VnEconomyによると、具体的な実施時期は取引所との影響評価やテストの状況によるとされ、同委員会の副委員長はこの作業が順調に進んでいると説明しています。なお本規程案は意見募集の段階にあり、SSCの承認後に内容が見直し・更新される可能性があります。