2026年9月6日時点で、指数算出大手のFTSE Russellは9月の半期見直しを終え、指数に組み入れるベトナム株が27銘柄で確定したと報じられています。9月21日の二次新興国市場(Secondary Emerging Market)への格上げ発効が近づいています。
9月の半期見直しが確定、27銘柄が組入れ対象に
CafeFによると、FTSE Russellは9月の半期指数見直しを完了し、ベトナムをフロンティア市場から二次新興国市場へ格上げする方針を確定しました。「FTSEグローバル・オールキャップ指数(FTSE Global All Cap Index)」に組み入れられるベトナム株は27銘柄で、指数の入れ替えは2026年9月18日(金)の取引終了後に実施され、9月21日(月)の取引から適用される見通しです。「FTSEグローバル・オールキャップ指数」は、FTSE Russellが世界の大型・中型・小型株を幅広く網羅するグローバル株価指数です。
CafeFが報じたところでは、今回の見直しに伴い、FTSE指数におけるベトナムの構成比率は2026年4月8日時点の0.329%から0.49%へと引き上げられました。この比率は、指数連動型(パッシブ)ファンドがポートフォリオ内でベトナム株に配分する目安となります。
証券各社が試算するパッシブ資金の流入規模
格上げ発効を前に、ベトナムの証券各社は指数連動ファンドによる資金流入の規模を試算しています。CafeFが報じたACBサラ証券(ACBS)の試算では、対象の27銘柄は2026年9月の指数再構成期において合計で約5,588億ドン(約2億1,600万ドル)の純買い越し対象になり得るとされています。
また、CafeFによると、証券会社ヴィエトキャップ(Vietcap)は構成比率の引き上げを受けて、指数連動ファンドからベトナム市場への資金流入見込み額の試算を、従来の約5兆2,600億ドンから約7兆8,900億ドンへ引き上げました。組入れは秩序ある移行のために複数段階に分けて実施され、第1段階では目標比率の10%が反映される予定で、残りは2027年にかけて段階的に追加される見通しです。これらの数値はいずれも各社の試算値であり、実際の流入額は今後の運用動向によって変動します。
構成銘柄の入れ替え
CafeFが報じたところでは、今回確定した構成銘柄は、2026年5月時点でFTSEが公表していた想定リストと比べて9銘柄が追加され、5銘柄が除外されました。追加されたのはHCM、HDB、MCH、MSB、SSB、TCX、VCK、VPB、VPLの9銘柄、除外されたのはBSR、DGC、GEE、KBC、KDHの5銘柄です。指数への組入れは各社の設定した基準(時価総額・流動性・外国人保有余地など)に基づく機械的な選定であり、個別銘柄の評価を示すものではありません。
CafeFによれば、格上げというテーマを背景に、2026年9月第1週のVN-Indexは前週比プラス1.14%の1,853ポイント前後で推移し、VN30指数は2,000ポイントの節目に接近しました。一方で同じ週、外国人投資家はホーチミン証券取引所(HOSE)で約1,429億ドンを売り越しており、需給は一様ではありません。格上げ発効に向けた具体的な資金の動きは、今後の各段階の実施状況をあわせてご確認ください。