2026年9月3日、ベトナムの統計局(財務省・統計局)が公表した8月の消費者物価指数(CPI)は前月比0.47%の上昇となりました。国内のガソリン・軽油価格が国際燃料価格に連動して引き上げられたことが主因です。
8月は前月比0.47%上昇、交通グループが最大の押し上げ要因
CafeFがベトナム統計局のデータをもとに報じたところによると、8月のCPIは前月比0.47%上昇しました。CPI(消費者物価指数)は、家計が購入する財・サービスの価格変動を示す代表的な物価指標です。
主要11分類のうち10分類で価格が上昇し、下落したのは「飲食・外食サービス」の1分類(前月比0.03%下落)のみでした。上昇が最も大きかったのは「交通」グループで、前月比4.09%上昇し、CPI全体を0.41ポイント押し上げました。国内の燃料価格が世界的な原油・燃料価格の動きに合わせて調整されたことが、この上昇の背景にあります。
1〜8月平均は前年同期比4.45%、政府目標の4.5%に接近
単月の振れを均した基調をみると、2026年1〜8月の平均でCPIは前年同期比4.45%の上昇でした。これは、ベトナム政府が年間のインフレ管理目標として掲げる4.5%前後の水準に近い値です。
物価の基調的な動きを示す「コアインフレ(lạm phát cơ bản)」は、食料品やエネルギーなど価格変動の大きい品目を除いて算出する指標で、1〜8月の平均では前年同期比4.24%の上昇でした。総合CPIと比べてやや低い水準で推移しており、燃料価格の変動が総合指数を相対的に押し上げていることがうかがえます。
金価格は前年比で大幅高、対ドルは小幅安
品目別の価格指数では、8月の金価格指数が前年同期比16.98%上昇し、大きな伸びとなりました。一方、米ドルの価格指数は前年同期比0.36%の下落でした。金価格の上昇は、国際的な金相場の動向を反映した動きとされています。
物価統計は、金利政策や為替、企業のコスト環境を通じて株式市場全体の地合いに影響しうる背景情報として参照されます。本記事は事実の記載であり、今後の物価や相場の方向性を示すものではありません。最新の数値および分類別の詳細は、統計当局の公式発表をあわせてご確認ください。