2026年8月22日、証券専門メディアのVietstockは、ホーチミン証券取引所(HOSE)上場の工業団地開発大手キンバク都市開発(KBC)について、鄧成心(Đặng Thành Tâm)会長の関連会社がKBC株1,000万株を買い増し、保有比率を10.25%に引き上げたと報じました。
会長の関連会社が保有比率を10%超に
買い増しを行ったのは、アジア太平洋サステナブル・グリーン開発(CTCP Phát triển Xanh bền vững Châu Á Thái Bình Dương)です。同社は2026年7月29日から8月21日にかけて、KBC株1,000万株を平均約27,700ドンで取得し、取得総額は約2,770億ドンにのぼりました。これにより、同社の保有株数は8,655万株(発行済み株式の9.19%)から9,655万株(同10.25%)へと増加し、保有比率が10%の大台を超えました。
鄧成心氏はKBCの会長であると同時に、買い増しを行ったアジア太平洋サステナブル・グリーン開発の代表(ディレクター)でもあり、同社を支配下に置いています。また、同氏の娘である鄧阮瓊英(Đặng Nguyễn Quỳnh Anh)氏は、KBCと当該会社の双方で役員を務めています。キンバク都市開発は、ベトナム北部を中心に工業団地の開発・運営を手がける不動産デベロッパーで、HOSEを代表する銘柄の一つです。
一族関連の合計保有比率は約22%に
今回の取引の背景には、約2カ月前からの一連の買い集めがあります。CafeFが2026年6月26日に報じた内容によると、アジア太平洋サステナブル・グリーン開発は「金融投資」を目的として、KBC株1,000万株の買い付けを事前に登録していました。今回の完了報告は、この登録どおりに取得が進んだことを示しています。
Vietstockの集計では、鄧成心氏に関連する2つの企業体が過去約2カ月の間に合わせて2,000万株のKBC株を取得しており、一族関連の合計保有比率は約22.43%(約2億1,100万株)に達しています。上場企業の会長やその関連当事者による自社株の取得は、ベトナムでは証券法に基づく事前登録と取得後の報告が義務付けられており、今回の一連の開示もその枠組みに沿ったものです。今後の保有比率や資本構成の変化については、KBCおよびHOSEの公式開示で確認できます。